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歯は健康の源~人生100年を見据えて

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International Dental Clinic(国際歯科) の日記

医療改革

2021.09.24

次に取り組まなければならない問題は、やはり医療改革だろう。
  
 感染者数が減ってきたにも関わらず、なぜ、いまだに医療逼迫だと言っているのか?そこが大問題である。
 
 要するに、一般民間病院は基本的にコロナお断りということなのである。コロナ患者が来てくれると、今まで来ていた不要不急の一般患者が逃げるからである。しかし、いやしくも医療従事者が患者の選別をするとは何事であるか!大体、医師会が倫理規定違反である。先生方の既得権益を守らなければならない、ということは分かる。およそ、何々会というのはすべてそういうことで成り立っているからである。医師会も歯科医師会も、経団連も連合もあらゆる業界団体は、自分たちの既得権益をどうやって守るか、それが全てである。それを否定するつもりはない。しかし、その上に通さなければならない「義」があるはずである。それを忘れちゃおしまいよ。と言いたくなってくるのは、私一人ではないはずである。物事は「その義」を果たしてから言うべきである。

 そして、このコロナではっきりしたのは、今まで少子高齢化のせいにして、医療費が年々天井知らずに増えていくから、医療費を抑制しなければ国の財政が破綻するという厚労省が言ってきた理屈は、まっかな嘘だったということである。要するに今まで、来ていた患者の大半は不要不急の患者だったということであり、医者は、その不要不急の患者で飯を食って高級外車を乗り回して贅沢な生活をしていた、ということになるのである。皮肉にも、コロナのお陰で今までやってきた化けの皮が剥がれてしまったのである。

 だから、健康保険制度を維持するために、必要な医療費まで削らなければならなくなった。という矛盾が生じてきたのである。しかし、実態は、まだ十分に健康保険で手厚い医療が賄えるということが分かってしまったのである。ただし、不要不急の患者がいなくなればの話だが。結局、今まで、やらなくても良い治療をして、本当にやらなければならない治療をやってこなかった、ということになるのである。皮肉なことに、今まで、健康保険治療はルーチンワーク(ありきたりの仕事、転じてマニュアル通りの仕事)しかやっていなかったということになるのである。

 ということは、これからは、本当に実力のある、本当に患者に寄り添える医師や歯科医だけが生き残っていけるだろう。しかし、それは自分たちの努力でどうにでもなる問題である。結局は、能力もないのに、多くを望むから、生き残れないのである。本当のことを言って、御免なさい。

 最後に、一つ言わせて頂きたい。もう、私の診療所の郵便ポストにベンツやアウディやベントレーの広告だとか、高級マンションの広告を投げ込まないで頂きたい。歯医者や医者が金を持っていると思っているのは、時代錯誤も甚だしい。いつの時代の話だと言いたいのである。今時、厚労省が大盤振る舞いをするわけがないのである。もっと、業者もお勉強してもらいたいものである。世の中の認識はまだこんなものかと笑えてくるのである。そこへ来ると、銀行はさすがにしっかりしている。流石にプロである。今時、銀行が医者や歯医者だからといって、金を貸すわけがないのである。

 ここにも、こげん医療界ば、どげんかせんといかん。という大問題があるのである。

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