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歯は健康の源~人生100年を見据えて

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International Dental Clinic(国際歯科) の日記

日本文化とは何か

2020.01.31

日本文化とは何か?一言で言えというなら、わしはオタク文化であると思うのである。

 とにかく、そのこだわりが凄い。凄すぎるのである。どうでも良いことにこだわって、こだわって、こだわり抜いていくのである。こういった文化は世界広しといえども、日本だけではないだろうか?独創性がさほどあるわけではない。大抵が外国からの物真似である。しかし、そのこだわり方が凄い。こだわってこだわってこだわり乍ら、まったく別物に作り上げていくその手法が凄いのである。昔から全てがそうである。飛鳥の時代から例えば、大木造建造物、五重の塔、仏像に始まり、日本刀、絵画、生け花、着物、着付け、はては和食まで、なんでもそうである。わしが中でも一番わけがわからないのは茶道である。あれはただ、お茶を飲むだけの行為であるのだが、それを見事に芸術の域にまで到達させてしまっているのである。

 物真似も、ここまで来れば大したものである。その凄過ぎるこだわりによって、元のものを遥かに凌駕したものに作り替えていくのである。言葉もまた然りである。日本語はもとより音が少ない。しかし、それを熟語にして、見事に音の少なさを克服しているのである。だから、日本語には同音異義語がやたらと多いのである。漢字、ひらがな、カタカナと使い分けて、見事に意味と音を同時にバランスさせているのである。外国語は大体、音だけである。中国語は逆に意味だけである。世界広しといえども、意味と音をものの見事に使いこなしている言語は日本語ぐらいではなかろうか。

 その意味において日本人は自分たちの文化を誇りに思ってもよいと思うのである。それは日本民族が優秀だとかそういう意味では全くないのである。そんなことを言っていたから、先の大戦で日本もドイツも完膚なきまでに負けたのである。日本文化はただの物真似オタクである。しかし、それが凄いのである。日本が世界に唯一誇れるもの、それが日本文化である。おそらく、どこの国も真似ができないだろう。このオタク文化には。

 徹底的に改良に改良を重ねていく。その凄さは、わしも驚愕するのである。どうでも良い、くだらないことに拘っていく。それが日本文化の神髄である。馬鹿みたいにこれでもかというぐらいに作業工程を重ねていく。そのこだわりと根気には、どこの民族も太刀打ちできないだろう。

 今後、日本も否応なくグローバル化していくだろう。そして、日本人はもはや、絶滅危惧種と揶揄されるかもしれない。しかし、日本人のコツコツと物事を積み重ねて、日々此れ丹精をしていき、改良に改良を重ねていく精神を失わなければ、日本はこれからもずっと、世界をリードしていける立ち位置につけるだろうし、世界もそう願っているのだと思うのである。

 見るが良い。戦艦大和の美しい事、ゼロ戦の美しい事。あれは日本文化のこだわりの結晶である。しかし、それで負けたのである。敵は更に更にその上を行っていたのである。そのことを絶対忘れてはならない。人間、傲慢になったら終わりである。先の大戦はその教訓を皮肉にも見事に教えてくれたのである。

 (後記)もう一つ、どうしても言いたいのは日本のラーメン文化である。たかがラーメン、されどラーメンである。とにかく、これでもか、これでもかというぐらいに味を追求していく。ラーメンなどたかがスープに麺が入ってそこに多少、具が、入っているだけのことである。それをドンガラはもとより、豚骨だの、煮干しだの、魚のアラだの、わけの分からんものまでズンドウに放り込んで、独自の味を出していくのである。麺も太い麺から極細麺まで、各種各様である。具がまた凄い。沖縄は豚足だが、シナチク、チャーシュー、木クラゲと盛りだくさんである。木クラゲもこれまた一品である。なんと言ってもあのこりこりした食感が堪らないのである。わしは太麺の札幌ラーメンも大好きである。これまた、バターを入れたり、みそ仕立てにしたり、すごくバラエティーに富んでいるのである。ことほど左様に遊び心も加えて日本のラーメン文化は実に多様性を持っているのである。これぞメイドインジャパンである。このこだわりのオタク文化を世界に発信していけば、日本は世界をリードしていけると思うのである。

 何も、どこぞの国のように覇権を握ることだけが勝つことではない。ギリシアはローマに敗れたが、文化の面ではローマを圧倒したのである。だからこそ、ギリシアローマ文明は今日に至るまで、燦然と光り輝いているのである。結局、そのことが本当の強さだと言うこともできるのである。いかに価値を追求していくか。そのことが未来に繋がっていくのである。と、わしは、思うのである。こだわりの文化に拘っていけば、いずれ日本も世界に一目置かれる存在になるのではなかろうか。そちらのほうが、このまま、最貧国に突入するよりは、よほどましではないだろうか。しかし、その為にはやはり頑張らなければならない。頑張ろうではないか。それで、また、日の本の栄光が来る?かもしれないのである。本当の日本再生とはそういうことではないだろうか。物作り立国、日本。日本でしかできない技。それこそが日本がこれからも目指していく唯一の道ではなかろうか。

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