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歯は健康の源~人生100年を見据えて

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International Dental Clinic(国際歯科) の日記

燃えろ、第三の火

2020.01.16

わしが小学生の頃、国語の教科書に第三の火という詩があった。ご年配の方なら覚えておられる方もいるかと思う。わしは、この詩にかなり感銘を受けたのを今でもはっきり記憶している。概略はこうである。
 山は燃えていた。それを見た人類は恐る恐る第一の火を手にした。燃え盛る炎である。そして、この炎を手に入れた瞬間、人類は全生物の頂点に立つことが出来たのである。つまり、食うか食われるかの食物連鎖の頂点に立てたのである。もはや、人類は他の動物から食われる心配はなくなったのである。この意味は全くフェイズの違う意味を持っていた。第一の火は人類が文明を築き上げる礎になったのである。そして、第二の火、電気である。
 それは一秒で地球を7周り半も出来るほどの速さであった。一瞬にして膨大なエネルギーを人類に供給出来たのである。そして、また、一瞬にして世界を駆け巡ることもできるのである。つまり、インターネットの世界である。

 そして、第三の火、原子力である。それはまさしく驚異的なエネルギーを人類にもたらしたのである。E=m・cの二乗である。しかし人類はこの凄まじいエネルギーを完全にコントロールし得たとは今の段階ではいえないのである。それがチェルノブイリの悲劇であり、福島の悲劇である。

 まあ、わしが子供の頃、大体50年ぐらい前の詩だから、そこには現在のインターネットもなければチェルノブイリも福島もないわけだが、そこで燃えろ燃えろ第三の火と締めくくっているわけである。もちろん、広島、長崎の事も忘れているわけではない。

 当時はまだ、日本経済もこれからという時代だった。伸びしろは無限というほどあったのである。そして、人々は頑張りさえすれば、明日は今日よりも必ず良かったのである。言うなれば、古き良き時代だったのである。その時の詩だから、時代を反映していたとも言えるのである。さて、あれから50数年経った今、日本はどうなったのであろう。金余りのバブルは経験し、世界経済ナンバー2という時代はとっくの昔に終わったのである。我々は過去を振り返り、歴史を学ぶのではなく、歴史に学ばなければならないのである。
 
 我々人類がまだ、弱弱しい二本足で歩いていた猿の時代から、第一の火を手に入れて雄々しく飛躍した現代にいたるまでの人類が辿ってきた歴史を眺望することによって、我々は始めて、人類のこれから歩むべき道がおぼろげながらに見えてくるのではないだろうか。

 今、脱原発などという意見もある。あんな危ないエネルギーはないと言わんばかりである。しかし、それはただ、今の安心だけを考えている連中の浅はかな幻想である。人類の歴史はエネルギーの獲得の歴史でもある。今ここで第三の火を捨てることは我々人類の滅亡を意味するのである。なぜなら、我々人類は欲の深い獰猛な動物である。一度手にしたエネルギーは捨て去ることはできないのである。それを捨て去ることは以前の弱弱しい大型捕食動物に怯える二本足の猿の時代に戻ることと同じことを意味するのである。それに、もはや、大量に二酸化炭素を排出する化石燃料は使えないのである。それこそ、人類の滅亡をもたらしてしまうからである。

 結論として、我々人類は滅亡を取るか、それとも第三の火に未来を託して、まだ危なっかしいが何とか人類のコントロール下に収めるか、どちらを取るか、答えは簡単に出てくるのではないだろうか。

 最後に、ある人々が簡単に廃炉、廃炉だと言うが、廃炉はほぼ不可能であるとわしは思うのである。それは今だに、チェルノブイリが石棺を作って、立ち入り禁止にしていることからも明白である。一度火を放った炉は燃やし尽くさなければ廃炉など到底無理である。ならば、燃え尽きるまで燃料を燃やし続ければ良いのではなかろうか。そうすれば、この地球上に存在する60億とも70億ともいわれる人類がそれぞれの夢を追い続けることが出来る。その未来に向かって我々はChallenge foreverしていけば良いのではないだろうか。
   
 第三の火から撤退することは人類の敗北を意味するのである。そして、核分裂の先には核融合が待っているのである。太陽は核融合により火を放っている。もし、太陽が石炭の塊で、石炭が燃えていると仮定するならば、おそらく数十年の寿命しかないだろう。いや、もっと短いかもしれない。核融合反応により燃えているから、まだ50億年ものあいだ、燃え続けることが出来るのである。この全くフェイズの違う違いを考えて頂きたいのである。我々人類の未来は太陽光とか風力とかの太陽のおこぼれを貰うだけの事ではもはや、成り立たないのである。太陽をこの地球上に作り出さなければならない。脱原発を叫んでおられる方々には宜しくそこのところをお考え申し上げたい次第である。また、よしんば数百年後に廃炉が出来たとしても、その後には何も残らないのである。こんな夢も希望もない話はない。わしは心から、そう叫ばずにはいられないのである。雄々しくChallengeしていこうではないか。我々人類の未来のために。 




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