International Dental Clinic（国際歯科） | 日記 | アホノミクスは効果が不十分なのではなく、やっていることが逆じゃないのか？

我々国民の生活は一体、本当に良くなってきたのだろうか？はっきり申し上げて、その実感はまるでない。懐は相変わらず、寒いままである。何かを買おうとすれば、消費税におののく毎日である。それでいて、やたらと休日が多い。こんなに休日を増やして、まともな経済活動ができるかと思えるほどである。案の定、そのしわ寄せはとんでもないところに行ってしまっているのである。何かがおかしい。国民は一人一人、夢を追い求めようと必死になって頑張るのだが、必死になればなるほど、何かの壁にぶつかって、夢を実現させまいとするのである。

昔、ある業者に、もっと働いたら？と言ったら、あんまり働かせすぎると労働基準局に怒られるもんと言っていたのを憶えている。しかし、こんなことでは夢は実現できない。そして、労働時間を守ったが為に出来なくなった仕事を誰がやるかと言えば非正規雇用が請け負うのである。まさに低賃金で朝から晩まで仕事を請け負うことになってしまうのである。これでは労働基準法は完全に本末転倒していないだろうか？

経済が良くなったようには実感できない。大部分の国民はそう思っているのではないだろうか？だとしたら、アホノミクスは本当のアホノミクスではなかったのだろうか？黒田の言っていたことは真っ赤な嘘であり、竹中平蔵が言っていたのはめちゃくちゃな論理ではなかったのか？そこに森友、加計問題である。経済が良くなっていないのに、自分のお友達には天にも昇る厚待遇を与えるとは、そも一体、何ぞや？そこに国民は怒ったのである。安倍は何なんだ？国民の塗炭の苦しみを見て見ぬ振りをして、自分は殿様気どりかよ。これでは国民は納得しようがないのである。

私はアホノミクスは効果が不十分なのではなく、全く逆のことをやっていると思うのである。物事がうまく行かない場合、その全く逆をやってみると、驚くほど、うまく行くことはそれほど、珍しいことではない。ネジ（金融）を緩めてもうまくいかないのなら、逆にネジ（金融）を締めれば良いのではないだろうか？

何か今やっていることは森の中に入って木しか見えていないような気がするのである。森の外へ出て全体像をつかめば、まるっと逆のことをやっていたなんてことに気が付くのではないだろうか？森の中にいたのではどんなに優秀な人間でも木しか見えないのである。反対に森を出てしまえば、どんな私のような馬鹿でも、それが森だということに気が付くのである。