International Dental Clinic(国際歯科) | 日記 | 今、なぜ、若年層の歯はボロボロなのか?

歯は健康の源~人生100年を見据えて

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International Dental Clinic(国際歯科) の日記

今、なぜ、若年層の歯はボロボロなのか?

2016.07.02

 余り、自分の専門のことをブログに書きたいとは思わなかった。だから、政治だとか文化的なことに主にブログを書いてきた。しかし、最近の若年層の歯の治療をしていると、なぜ、こんなに歯医者が一杯あるのに、ボロボロの歯の若者が多いのかということに驚かされるのが、日常茶飯事である。だから、このことについて、自分なりに考察してみたいと思い、その背景も含めて、書いてみようと思ったのである。
 
 第一に、今の若者は、総じて貧乏であるというのが現実だということである。なぜ?と私も真相を聞きたいのである。以前は初診にいくらかかるのか、などという質問は受けたことがなかった。こちらは保険診療だから、初診は多少、高くても、それは患者さんが承知の上だと思っていた。それに、そもそも、歯科治療の健康保険での初診時の診察料など、高が知れている。にも拘わらず、聞いてくることが稀ではない。そういう患者さんに限って、口の中を覗くと、こちらがびっくりするほど手の施しようがないくらいの口腔状態なのが、大体の感想である。
 では、なぜ、こんな風になってしまっているのか?逆に中高年以上は割と歯の治療もしっかりされていて、治療もすぐ終わってしまうケースが多いのである。
 
 背景には昨今言われるように若者の貧困があるのだと思うのである。とにかく、今の若者は金を持っていない。車も乗らない。たばこも吸わない。それの善悪は別にして、それが実体ではなかろうか?持っている物といえばスマホぐらいなものである。一方、高齢者になればそれなりの蓄えもあり、ある程度の金は持っているのだろうが、この高齢者にしても、たとえ、金は持っていたとしても、根底に不安という目には見えない根本要因があるがためになかなか使おうとはしないのである。
 
 ある政党が「誰でも希望の持てる社会を作ろう」と言っているが嘘ばっかである。まあ、ある政党というのは、今の政権与党のことであるが。
 こんな身近なところにも貧困問題があるのである。自民党の言ってきたことは嘘ばかりである。安倍が前にTPPのことに触れ「世界一素晴らしい日本の健康保険制度を崩してはならないのです」とか言っていたが、嘘ばっかである。もう、すでに現実の健康保険制度は崩れかかっているのである。少子高齢化の為にである。
 
 しかし、私はこの少子高齢化を食い止めるために、有らぬ手を打つことには反対である。少子化は、いわゆる世のおなご達が子供を産まなくなったということ以外にも、他に要因があると思うからである。それは、近年、日本人が巨大化したのも原因ではなかろうか?今や、身長が180センチぐらいの若者はざらである。トムクルーズもびっくりである。そうなれば、一人当たりの食べる量も当然違ってきて当たり前である。その他、居住空間も違ってくるだろうし、あらゆることのサイズが巨大化するのも当然である。そこを見逃してはいないだろうか?大体、ドイツでも総人口は5000万人ぐらいである。よく、欧米ではどうたらこうたらという比較がなされるが欧米は欧米であり、日本は日本だと私は思っている。しかし、日本も、この先、欧米並みの人口動態になっていくのではないだろうか?もし、仮にそうなら、今現在の日本の人口減少も、嘆くには値しないと思うのである。ということであれば、人口減少を嘆く前に制度の作り直しが求められるのではないだろうか?
 
 とにかく、現代の若者は、そういう意味では可哀想である。彼等はそれこそ、一番生産できる年齢であり、一番消費する年齢である。それが、一番貧困ではこの国はこれから、どうなっていってしまうのだろうか?今こそ、根本的な制度の見直しが必要なのではないだろうか?
 若者の歯がこんなボロボロで良いわけがないのである。人間は、どう頑張っても一度しか歯は生え変わらないのである。このあたりで、歯科医療制度も見直すべきではないだろうか?なぜ、歯医者がコンビニよりも多くて、こんなに若者の歯がボロボロなのか?そこにこそ、この国の持つ病根が透けて垣間見えると思うのである。

今、なぜ、若年層の歯はボロボロなのか?

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