International Dental Clinic(国際歯科) の日記
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世界から馬鹿にされる日本(その四)~計り知れぬ医療水準の低さ
2022.05.04
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誰がいったのか知らないが、日本の健康保険医療制度は世界一だというのである。本当だろうか?
国民皆保険医療制度と言うのは、こういうことだ。要するに日本の健康保険に加入している者は、誰でもどこにいても、同じ治療が同じ値段で受けられるという本当はありがた~い制度なのである。しかし、これはおかしい。同じ治療が同じ値段でといっても、術者によって、つまり先生によって、そんなものは千差万別である。また、同じ治療といっても、難しい症例もあれば、簡単な症例もある。と言うことになれば、保険治療は最大公約数的な治療にしかならないということになるのである。つまり、コンビニのおでんみたいなものである。まあまあ、それなりに誰でも食えるけれども、さりとて、大したことはない。まあ、マクドナルドかケンタッキーみたいなものである。良く言って、モスバーガーが関の山である。しかし、モスバーガーまでいけば大したものである。
しかも、保険であるから、当然のごとく、病院にかからなくても良い健康な絶対多数の保険料を払ってくれる保険加入者がいないことにはこの制度は成り立たないのである。しかるに、今のように逆ピラミッドの人口構成では病気を抱えている高齢者を支え切れないということになるのである。従って、医療水準は低下せざるを得ないということになるのである。
それでは医療水準を上げるにはどうすれば良いか?ずばり、金を積むしかないということになるのである。
そこにコロナが追い打ちをかけた。それまでは不要不急の患者を診ていれば、何とか医者の体面を保つことが出来たのが、コロナのせいで、不要不急の患者がこなくなってしまったのである。日赤は慌てた。これでは、日赤も潰れるのじゃあないだろうか?もうこうなったら破れかぶれだ。とにかく、コロナ患者はお断りということにしよう。かくして、医療逼迫が始まり、医療崩壊が始まったのである。