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歯は健康の源~人生100年を見据えて

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International Dental Clinic(国際歯科) の日記

外来語と日本語のはざまにあって。

2016.08.21

 誰とは言わないが、よく政見放送の中で、日本のプライマリーバランスを良好に保つには、企業のイノベーションとコンプライアンスが重要なんです。と、おっしゃられているのを良く耳にする。要するに国の経常収支を良くするためには企業の技術革新と法令順守が必要なんだとおっしゃられたいのだろうか?しかし、こんな外来語(英語のつもりなんだろうが)ばかりでは、国民に伝わるはずもないのである。
 
 私は明治維新の時、凄まじい勢いでヨーロッパ文明が日本に入ってきた時、その文明を支障なく受け入れて文明開化できたのは、ひとえに如何にして、日本語に置き換えて国民に分かるようにしたのかに、つまり、日本語への翻訳にかかっていたのではないかと思うのである。例を挙げればきりがないが、例えば電気をまさかエレキなどと言ったところで誰にも分からなかっただろう。同様に電話もテレホーンでは分からなかっただろうし、ライトも灯(ともしび)と置き換えなければ分からなかったはずである。自動車だって、まさかオートモービルでは分からなかったはずである。その他、溶鉱炉でも電報でも、望遠鏡でも顕微鏡でも、そのままの外来語では、すぐには普及しなかったはずである。面白いのは背広である。あれは、イギリスにあったセビーロという衣料品メーカーの会社の名前から由来している。セビーロが出していたスーツをこじつけで、背広(せびろ)と翻訳したのである。少し、意訳にしては無理があるが、何とか日本語にしようとした努力の跡はみられるのである。
 
 翻って、今のIT環境の中で使われる言葉はそのまま、英語をカタカナにしているだけである。例えば、インターネットって一体何だ?というところから入っていかなければならないのである。私は、これを理解するためにほとんど、自分なりに日本語にしてみたのである。例えば、インターネットを私は相互通信網と訳してみた。ネットは網、つまり、電話線のことである。それに、無数のサーバー、つまり、発信側のコンピューターが接続されているために、一方の電話線に繋いだ受け手側のコンピューター、つまり、パソコンから、ある信号、つまりURLを入力すると、そのサーバーからの情報を見ることができるというただそれだけのことなのである。それが世界規模で展開されているから、凄いことになっているという、ただそれだけのことである。それらを総称して、まるで蜘蛛の巣のようだってんで、それをウェブ(蜘蛛の巣)と恰好良く言うのである。ただそれだけのことである。私は、モデムすら分からなかった。あれはただの接続器のことである。その接続の仕方にISDN方式とADSL方式があるというただそれだけのことである。それで、プロバイダーというのは、つまり電話会社のことであり、ヤフーとかグーグルというのはサーバーからの情報を編集して、文字の検索で、つまり字引きのような方法によって、情報を使用者に提供している、つまり、メディアである。ただそれだけのことである。だから使用者は電話会社に金を払うのである。メディアであるヤフーもグーグルも何で収益を上げているかと言えば、広告収入である。つまり、民放がただで見られるのと同じことである。
 
 その他、まだ言いたいことはいくらでもある。そして、例をあげればあげるほど、腹が立ってくるのである。なぜ、英語をそのままもってくるのか、訳がわからないのである。これではインターネットは年配の方には分からないはずである。私は、声を荒げて言いたいのである。いい加減にしとけと!冒頭の安倍の横文字発言にも無性に腹が立つのである。お前は、国民の方を全く見ていない。早く、解散総選挙をしろと言いたいのである。この前のような年末のどさくさに紛れて、解散するような卑怯な手を使わずに。しかし、どうやら、国民も安倍自民党が好きで好きで仕方がないらしい。いくら選挙をしても自民圧勝である。私も、何か、やるせない気持ちになってくるのである。なんだ、かんだと言いながら、安倍が支持される。私は究極の少数派なのかもしれない。もう一度、言わせて頂きたい。私は、明確に、I AM Not ABEである。安倍を見ているとむしずが走るのである。こんなのが我が大和の首領なのかと思うと、私は自分の国がとてもとても、嫌になってくるのである。

(後記)最近になってやっと、防火管理の講習を受けた時に、テンプレートの意味が分かった。雛形のことらしい。だったら、最初からそう言えといいたくなってくるではないか!それとか、元ライブドアの堀江が良く、「要するにコンテンツの問題ですよ」と頻繁にテレビで言っていたことを思い出すのである。ことあるごとに「コンテンツ、コンテンツ」と言うので、辞書で調べてみたら、何てことはない。contents、つまり、内容のことである。一言だけ言わせて頂きたい。こういう他人には分からないような外来語を使うのは馬鹿丸出しである。言葉は相手に伝わって始めて意味があるのである。相手も分からないような言葉を使うのは、その相手を馬鹿にしている以外の何物でもないと私は強く思うのである。そもそも、横文字を使うことがそんなに恰好良いことだろうか?いくら恰好良くても相手に意味が伝わらなかったら、何の意味もないのである。それとも、いまだに日本人は外国に対するコンプレックスでもあるのだろうか?

外来語と日本語のはざまにあって。

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